記念硬貨

 

 アンデス文明をテーマにしたペルーの記念硬貨は全26種あり、2012年にクントゥル・ワシ遺跡はそのうちの一つになりました。記念硬貨は1ソル(約40円)貨幣ですが、発行数が限られたものです。中央銀行、博物館で購入することが可能です。

 さらに、1960年代に日本アンデス調査団によって発掘されたコトシュ遺跡も、26種のうちの1つに選ばれました。日本調査団の発掘遺跡が2つも硬貨の顔になりました。

当館について

 

 日本調査団は黄金をはじめ主だった出土遺物の展覧会を日本で開催しながら資金集めに奔放し、クントゥル・ワシ博物館を建設し、1994年10月15日の開館後、クントゥル・ワシ村に寄贈しました。

以後今日まで、博物館は村民の手で運営されてきており、日本からの訪問者も少なからず迎えております。

Kuntur Wasi

 

 クントゥル・ワシは南米ペルーのアンデス山地にある古代の神殿です。ペルー北部カハマルカ県の標高2,300メートルの山上にあります。ここで大貫良夫名誉教授(東京大学)率いる日本のアンデス調査団が1988年よりおよそ15年間、発掘と研究を重ねて、アンデス文明初期の歴史の解明に大きな寄与をなしてきました。その結果、クントゥル・ワシ神殿は紀元前1100年頃に始まり、同800年から250年頃に最盛期を迎えた後、突然崩壊したことがわかりました。その誕生から崩壊までの歴史には解明すべき謎が多く、研究が続いています。また、日本調査団は貴重な出土品を保管展示する博物館を建設し、これを地元住民に寄贈し、地域振興とアンデス農民の人間開発にも貢献しています。

蛇のレリーフ(レプリカ)

 

 2013の9月29日に東京大学総合研究博物館のプロジェクトの一環であるモバイルミュージアムによって、クントゥル・ワシ博物館に新たな展示品を展示することができました。

 2012から展示していた「交差した手」と入れ替えをし、1997年に発見され、保存のため埋戻しをした「蛇のレリーフ」をもとに東京大学総合研究博物館の助教、鶴見英成博士によって製作されたレプリカを展示することができました。

 

 

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25周年 1994-2019

設立25周年記念 

 

 

 1994年に設立した本館は2019年に25周年を迎えます。9月7日に20周年記念の行事が行われる予定です。式典など様々なアクティビティを行う予定です。

Centro poblado de Kuntur wasi Provincia de San Pablo, Cajamarca Perú

Centro poblado de Kuntur wasi Provincia de San Pablo, Cajamarca Perú

Centro poblado de Kuntur Wasi Provincia de San Pablo Perú

Museo Kuntur Wasi